ハニー&クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている
***
その後帰ってきた蒼くんと三人で夕飯を食べた私たち。
食後にゆっくり映画でも観ようと言い出した翠くんは、自宅にオススメのDVDを取りに戻って行った。
その間、食べ終えた食器の片づけを蒼くんが手伝ってくれる。
丁度良かったから、私は蒼くんに前の中学校でのことを翠くんから聞いてしまったことを話した。
「ごめんね。翠くんは私に知っておいて欲しかったって言ってたけど、蒼くんは知られたくなかったんじゃないかなって思って……」
「あー……マジか」
天を仰ぐような仕草に、やっぱり知られたくなかったんだと思った。
でも、蒼くんは翠くんと同じような困り笑顔を浮かべて「いいよ」と話す。
「俺の情けない話でもあるから知られたくなかった気もするけど……でも、ちゃんと理由があってこんな性格になったんだって知っておいて欲しかったからな。翠の言ってることは間違ってねぇよ」
「そうなんだ」
私には知っておいて欲しかったって言う二人に胸が温かくなる。
なんていうか……信頼されてるって感じがするから。
その信頼が嬉しくて、笑みが浮かぶ。
でも、蒼くんは昔を思い出してしまったのか真逆の寂しそうな顔になった。
拭き終えた食器を棚に戻す手を止め、話し出す。
その後帰ってきた蒼くんと三人で夕飯を食べた私たち。
食後にゆっくり映画でも観ようと言い出した翠くんは、自宅にオススメのDVDを取りに戻って行った。
その間、食べ終えた食器の片づけを蒼くんが手伝ってくれる。
丁度良かったから、私は蒼くんに前の中学校でのことを翠くんから聞いてしまったことを話した。
「ごめんね。翠くんは私に知っておいて欲しかったって言ってたけど、蒼くんは知られたくなかったんじゃないかなって思って……」
「あー……マジか」
天を仰ぐような仕草に、やっぱり知られたくなかったんだと思った。
でも、蒼くんは翠くんと同じような困り笑顔を浮かべて「いいよ」と話す。
「俺の情けない話でもあるから知られたくなかった気もするけど……でも、ちゃんと理由があってこんな性格になったんだって知っておいて欲しかったからな。翠の言ってることは間違ってねぇよ」
「そうなんだ」
私には知っておいて欲しかったって言う二人に胸が温かくなる。
なんていうか……信頼されてるって感じがするから。
その信頼が嬉しくて、笑みが浮かぶ。
でも、蒼くんは昔を思い出してしまったのか真逆の寂しそうな顔になった。
拭き終えた食器を棚に戻す手を止め、話し出す。