ハニー＆クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている

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　家に近づくと、丁度引っ越しのトラックが私の横を通り過ぎていく。

　家の玄関前に視線を向けると、お隣のおばさんが家の中に入っていくところが見えた。

　そして、そのおばさんについて中に入ろうとしている男の子が二人。

　翠くんと蒼くんだ。

　今声を掛ければ話せると思ったけれど、いざ二人の姿を見るとなんて声を掛ければ良いのかわからなくて詰まってしまう。

　二人が記憶より成長していたせいもあるのかもしれない。

　でも、私の躊躇いなんて知らないアスナは喜びに溢れた鳴き声を上げて二人に突撃した。

　キャン！


「ぅわっ！　なんだ、犬？」


　アスナは真っ先に背の高い男の子に飛びかかった。

　黒髪のクール系無造作ヘアの彼は、きっと蒼くん。

　涼しげで切れ長な目が、今は驚きで見開かれている。


「あ、もしかしてこの子アスナじゃないか？　わー！　大きくなったな？」


　蒼くんが抱えているアスナを見て明るく声を上げたのは、多分翠くん。

　生まれつき色素が薄い翠くんはゆるふわ天然パーマの金髪に薄い茶色の目をしている。

　肌も白くて、昔は天使みたいにかわいかったけれど今はちゃんと男の子って感じがする。

　すると蒼くんが私の方に気づいて視線を上げた。