ハニー&クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている
「それよりさっきのさ。『昔からカッコ良かったしかわいかった』って、カッコイイは蒼のことだよね? ってことはかわいいって俺のこと?」

「え? あっ」


 つい正直に答えてしまったけど、男の子にかわいいなんて失礼だったかな?

 でも……。


「でも、翠くんだって私のこと変わらないって言ったじゃない。私だって色々成長してるんだよ?」


 まるでいまだに子供っぽいと言われたような気がして、少しだけ文句を口にする。

 伸びて欲しい身長はあまり伸びないし、成長しなくて良いところは成長してるけど……。

 でも翠くんは「そういう意味じゃないよ」と笑う。


「見た目じゃなくて中身の話。外見は……本当、かわいくなったよね?」

「え?」


 顔をジッと見られたかと思ったら優しく微笑まれてドキッとした。

 大事なものを見るような目を向けられて、なんて答えればいいのかわからない。

 そうしていると、ただでさえ近かった距離がもっと縮められた。


「っ!?」


 翠くんの腕が私の背中に回る。

 かわいい見た目の翠くんだけど、私が145cmと小柄なこともあってすっぽり彼の腕の中に収まってしまった。
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