女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に
んっ?
試すんじゃないの?
まるで、もう決定したような口ぶりだったが、ただ、玲央に体を預けてるだけで心が安らぐ。
頭を撫でらて、自然と目が閉じていく。
さすが、心療内科医だと、変に納得してしまうのは、疲れていたせいだ。
頭部にチュッ、チュッと親愛の印を刻む玲央が、笑顔を消していくつかの企みを企てているとも知らず、大人になって初めて身も心もリラックスしている自分に驚いていた。
それがいけなかった。
「どう?癒されない?」
「驚いたけど、すっごく癒される。でも、モヤモヤは消えない」
「そうか…ストレスを溜め込みすぎだ。簡単に発散したりしないの?」
「発散する方法がわからないの。私でも簡単にできることなら教えて欲しいかも」
「えっと、男の僕に言わせる?」
「わからないんだから教えてよ」
「…自慰だよ」
「じい?」
「そう、自分で慰めたりしないの?」
「…」
言葉を理解できた時には、真っ赤になる。
「し、ないわよ。したこともない」
「そっか…ストレス発散に試してみたら。純情そうなお嬢様方の中に、スポーツのようにSEXを楽しんでる人もいるよ」
「?えっ、…むりむり」
「まだまだ純情な亜里沙には、そっち方面は無理だったか⁈」