女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に

「あー、ストレス溜まる。誰でもいいから私を癒してよ」

「いいよ。僕が癒してあげるよ。亜里沙」

「…玲央⁈」

「なんだい?」

「ここ、女性用よ」

「わかってるよ」

悪意に立ち向かい、疲れて可哀想に…

「僕が身も心も癒してあげる」

「どういう意味?」

「そのままの意味だよ。タバコを吸うなんてやめなよ」

綺麗な体をタバコなんかでボロボロにしてほしくない。

その綺麗な肌も、いずれ、かさつきシミができてしまう。

「気づいてたの?」

「うん。愚痴は言わない、人に甘えることもしないから、ストレスが溜まるんだ。タバコの代わりに僕がなってあげるから、試してみない?」

「なにを?」

腰を下ろして、亜里沙の綺麗な膝頭に唇をつける。

「ちょ、ちょっと何するの?」

君を守る為なら、俺はなんでもする…

あぁ…この滑らかな肌を誰にも触れさせない。

俺だけの亜里沙と、うっとりとし体が滾るのだが、先ほどの件もあり彼女を癒すのだと思い直しつつ、自分の欲求により、体は動いていた。

「嫌がることはしないよ。リラックスしてて、試してみよう」

「…ちょっ…きゃー」
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