パパになった消防士は初恋妻を燃え滾る愛で守り貫く
「お母さん、本当にいいの?」
息子の抱えたプレゼントを指差し、私はそんな母に訊く。
「いいのよ、今まで何もしてあげられなかったからねえ、このくらい何てことないわ!」
母の気遣いともとれる言葉に、余計に罪悪感が募る。
ダメな人間のまま母親になってしまったのだから、仕方ない。
甘えているようで申し訳なくて、でも今の私にはそれしかできなくて。
「プレゼント、開けてみようか」
私の問いにコクリと頷いた息子の手から袋をそっととり、その口を開けてやる。
中から出てきたのは、息子の大好きな“はたらくくるま”のミニカーだった。
「ポンプ車! 救急車!」
まるで宝物のようにそれらをぎゅっと胸に抱いた息子に、私はこんなこともしてあげられなかったのかと罪悪感が募る。
同時に、その様子をニコニコ眺める母とスマホのカメラを息子に向ける父の優しさに、涙が溢れてしまった。
息子の抱えたプレゼントを指差し、私はそんな母に訊く。
「いいのよ、今まで何もしてあげられなかったからねえ、このくらい何てことないわ!」
母の気遣いともとれる言葉に、余計に罪悪感が募る。
ダメな人間のまま母親になってしまったのだから、仕方ない。
甘えているようで申し訳なくて、でも今の私にはそれしかできなくて。
「プレゼント、開けてみようか」
私の問いにコクリと頷いた息子の手から袋をそっととり、その口を開けてやる。
中から出てきたのは、息子の大好きな“はたらくくるま”のミニカーだった。
「ポンプ車! 救急車!」
まるで宝物のようにそれらをぎゅっと胸に抱いた息子に、私はこんなこともしてあげられなかったのかと罪悪感が募る。
同時に、その様子をニコニコ眺める母とスマホのカメラを息子に向ける父の優しさに、涙が溢れてしまった。