元カレ消防士からの爽やかな溺愛 〜厚い胸と熱い思いで家族ごと愛されて〜
 赤くなり、耳まで火照った彼女は、苦悶の表情でそれを受け入れてくれる。それでも全然足りないと、大輝は思った。

 唇から首筋に舌を這わせた。

「ん、や……」

 彼女の身体がピクリと震え、大輝は思わず顔を上げた。潤んだ双眼が、じっとこちらを見つめている。

「やめないでよ、大輝」

 ああ、そんなこと言われたら――。

「あんま煽んなよ」

 大輝は梓桜の服に手を這わせた。シャツの裾から侵入し、下着の隙間から膨らみに手をかける。

「煽ってなんて……んんっ!」

 漏れた声も、その顔も、何もかもが愛おしい。
 彼女の服を剥ぎ取ると、自分も服を脱ぎ捨て彼女の上に覆いかぶさった。

「大輝、大好き」

 大輝は目を見開いた。潤んだ瞳でこちらを見上げる梓桜の腕が、こちらに伸びてきたのだ。

 ナンナンダヨ、コレ。

 急激に身体が熱を持つ。すぐに、抱きつぶしてしまいたい。
 けれど、大切にしたい。たった一度の、大切な人との、ハジメテだから。

「俺も。――梓桜、愛してる」

 言いながら、大輝は梓桜の唇に唇を重ねた。ねっとりと舌が絡み合い、もうすぐ彼女のすべてが自分のものになるのだと思うとたまらない。
 大輝はゆっくりと腰を動かし、彼女のそこをまさぐった。

「ん……あ……」

 昂ぶりが濡れた秘所を滑れば、彼女の嬌声は自然と漏れ出す。
 大切にしたいから、ゆっくり楽しみたいのに、身体が言うことを訊かない。

「いいよ、大輝。早く、キて?」
「ああ、もうたまんねえ!」

 大輝はそのまま、小さな体にそっと自分の熱を差し込んだ。
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