彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】
新たな生活
先月、私はミツハシフードサービスの永峰俊樹取締役と形ばかりの婚約をした。
ここでいうところの婚約とは、互いの家族に了承を得て、指輪を先に彼からもらっただけだ。
まあ、普通ならそれでいいんだと思う。だが彼の家は違った。どうやら結納が必要らしい。
ところが彼の仕事も今が佳境。
正直今までで一番忙しく、お母さまのご要望にお応えした結納の様々な準備をする時間が全くもって取れそうにない。
お母さまにすべてお任せすればいいんだろうが、そういうことも人任せにするのが嫌いな彼は、自分が落ち着いてから結納はすると両親に言い放った。
ご両親は彼をよく知っているのだろう、俊樹のいいようにしろとお許しが出た。
ここでいうところの婚約とは、互いの家族に了承を得て、指輪を先に彼からもらっただけだ。
まあ、普通ならそれでいいんだと思う。だが彼の家は違った。どうやら結納が必要らしい。
ところが彼の仕事も今が佳境。
正直今までで一番忙しく、お母さまのご要望にお応えした結納の様々な準備をする時間が全くもって取れそうにない。
お母さまにすべてお任せすればいいんだろうが、そういうことも人任せにするのが嫌いな彼は、自分が落ち着いてから結納はすると両親に言い放った。
ご両親は彼をよく知っているのだろう、俊樹のいいようにしろとお許しが出た。
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