彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】
「あっちは会長秘書があいつを取り仕切っているからよそ見している余裕はない。君も安心してうちのことを勉強して下さい」
「はい、よろしくお願いします」
立ち上がり挨拶をすると、ノックの音がしてイケメンが迎えに来た。
「専務」
「ああ、梶原。彼女が森川菜摘さん。俊樹の秘書だ。そして婚約者。森川さん、彼は梶原営業企画副室長。今ちょうど室長が社外に出ている時期で、彼が実質室長をしている。彼に任せるからついて行きなさい」
「森川さん。お待ちしていました。梶原です。どうぞよろしく」
「はい、こちらこそなにもわからないのでよろしくお願いします」
「じゃあな、梶原。頼んだぞ」
「はい、専務」