彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】
「やめてください、私はただの食品オタクなんです。家も喫茶店ですし、ミツハシだからこそ役にたつんです」
「俊樹さんの管轄である営業三部は農産品などを輸入し、ミツハシフードサービスのような食品会社に卸しています。だから、俊樹さんがあちらへ入ったんです。実情調査とパイプ作り。いずれあちらの達也取締役が上に立つ頃には大きくうちとの関わりが変わると思います」
なるほど……。そういうことだったのね。まあ、最近になって大体わかってきてはいたけれど……。
「では、ようこそ氷室商事、営業企画室へ」
扉を開けて入ると男性だらけ。
ひえー、彼が知ったらキレるなこれは……。私を見つめる人達が皆いい男なんだよね。
はー、ある意味すごい体験ができそうだ。逆ハーレム万歳!