彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】

「じゃあ、頑張るね。大好きよ、俊樹さん。浮気しないでね」

『……』

 驚いてる?たまには逆襲するんだ。私だって、俊樹さんがモテるのを気にしてるんだからね。

 あの笑顔を向けられると社内の女子は大抵彼のとりこになる。キラースマイルを考えなしに女性へ向けるのをやめてほしいのだ。

「……どうしたの?まさか、また告白されたり、女性を紹介されたりしてるんじゃないですよね?」

『さあねえ……浮気とは……お前の口から出るとはな。もしあそこにいるとすれば、周りは男しかいない。兄貴の奴、許せん。しかもエリート揃い。常に指輪をしているだろうな?いいか、俺以外の男に見とれたら許さん。できれば目隠ししてろ』

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