彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】

「さてと、菜摘さんは俊樹さんに怒られる覚悟をしてお迎えしてね。言っておきますけど、私達はあなたに頼まれただけですからね」

「えー!それはないですよ、京子さん……」

「はい、頑張ってね」

 陽樹専務の背中を押して一緒に笑いながら出て行くご夫妻。

 何なのよ、もう……。

 覚悟なんて来る前からできてます。ご心配には及びません。

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