彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】
「あ、どうして……」

「もっと欲しいのか?少しは我慢しろ。お仕置きだからな」

「ええ?!お仕置きってそっち?」

「そっちだ……どうだ、我慢できそうか?」

 私は彼に抱きついた。頭を彼の胸にすりつける。

「俊樹さんこそ……」

「そうだな。本当はここで我慢してお前をぎゃふんと言わせたい。でもその反面、お前を今すぐ欲しい。食事より、お前を先に食べないとまずいかもしれん。菜摘の作ったものはあとで食べても大丈夫か?」

「……どう思います?」
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