彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】

 そう言うと、彼は私の唇をふさいだ。甘い時間が戻ってきた。

「はあ、菜摘……」

「ん……俊樹さん」

 止まった俊樹さんが言う。

「さて……。本格的にはじめよう」

「え?」

「これからが、お仕置きのはじまりだ。今日は欲しいだけもらうぞ」

「あの、お願いがあります。お仕置きは甘んじて受けます。でもできれば今日は手加減していただいて、明後日以降でお願いします。実はミツハシの仕事が溜まっていて、明日はどちらもやらないといけないんです。どうかお願いします」
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