彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】

「……達也、お前懲りないな」

「これくらい言わないと、僕だって彼女をさらわれたんですよ。反省してください。おかげで苦労したんです」

「ざまあみろ」

「本当に口が悪いですね、俊樹さん……」

 時計を見て立ち上がった。

「とにかく、世話になった。あと一か月だが、よろしくお願いします」

 頭を下げた。
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