僕らは今日死んだので、これから先は天国です
暖房がよく効いていて、独特の匂いがする。
もう慣れたものだけれど、診察までの待合室の時間は何故か長く感じる。
手元にある203と書かれた受付番号に視線を落とす。診察室の前のモニター画面には、「診察中:202」と映し出されている。
もう次か……。それにしても、最近の病院は段々デジタル化が進んでいくなぁ……。
そんなことを考えているうちに、診察室に入っていた患者で出てくる。
それから暫くしてピコンピコンと音が鳴り、モニター画面が「呼び出し中:203」と表示が変わる。
僕は重い腰を上げて、診察室に入った。
「山川先生、おはようございます」
「瑞樹《みずき》くん、おはよう。お、今日はちょっと顔色がいいね」
担当医の山川先生言葉に、看護師さんが笑顔で頷いている。
もう慣れたものだけれど、診察までの待合室の時間は何故か長く感じる。
手元にある203と書かれた受付番号に視線を落とす。診察室の前のモニター画面には、「診察中:202」と映し出されている。
もう次か……。それにしても、最近の病院は段々デジタル化が進んでいくなぁ……。
そんなことを考えているうちに、診察室に入っていた患者で出てくる。
それから暫くしてピコンピコンと音が鳴り、モニター画面が「呼び出し中:203」と表示が変わる。
僕は重い腰を上げて、診察室に入った。
「山川先生、おはようございます」
「瑞樹《みずき》くん、おはよう。お、今日はちょっと顔色がいいね」
担当医の山川先生言葉に、看護師さんが笑顔で頷いている。
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