久我くん、聞いてないんですけど?!
「もう、いったいどうしたんですか?華さんと久我くん」
社食でランチを食べながら、美鈴ちゃんが不満げに言う。
「私、ほんと言うと華さんに妬いてたんですよね。だって久我くん、華さんばっかり目で追ってて。華さんに認められたくて一生懸命がんばってたから」
え、そうなの?
「でも今思うと私、華さんの為に一生懸命になってる久我くんが好きだったんですよ。華さんに褒められて、照れたようにちょっとだけ笑う久我くん。華さんの話に真剣に耳を傾ける久我くん。全部、華さん込みの久我くんが好きだったんです。前はあんなにかっこよく見えたのに、今はまるでしぼんだ風船みたい。あーあ、人ってあんなに変わるんだ」
いや、そう言う美鈴ちゃんだって、かなりの変わりようではないかい?
「とにかく!早く元のニ人に戻ってくださいね。キリッと覇気のある久我くんに、またお目にかかりたーい」
私にそう言われましても…
そんなこんなで、右隣には固い顔の久我くん。
向かいの席には、じーっとプレッシャーをかけてくる美鈴ちゃん。
ニ人に挟まれて、私は、なんだかなーな毎日を過ごしていた。
社食でランチを食べながら、美鈴ちゃんが不満げに言う。
「私、ほんと言うと華さんに妬いてたんですよね。だって久我くん、華さんばっかり目で追ってて。華さんに認められたくて一生懸命がんばってたから」
え、そうなの?
「でも今思うと私、華さんの為に一生懸命になってる久我くんが好きだったんですよ。華さんに褒められて、照れたようにちょっとだけ笑う久我くん。華さんの話に真剣に耳を傾ける久我くん。全部、華さん込みの久我くんが好きだったんです。前はあんなにかっこよく見えたのに、今はまるでしぼんだ風船みたい。あーあ、人ってあんなに変わるんだ」
いや、そう言う美鈴ちゃんだって、かなりの変わりようではないかい?
「とにかく!早く元のニ人に戻ってくださいね。キリッと覇気のある久我くんに、またお目にかかりたーい」
私にそう言われましても…
そんなこんなで、右隣には固い顔の久我くん。
向かいの席には、じーっとプレッシャーをかけてくる美鈴ちゃん。
ニ人に挟まれて、私は、なんだかなーな毎日を過ごしていた。