たった独りの物語~私を殺そうとしている女の子を自分の手で育ててしまいました~

アクセサリーや雑貨を見て歩きながら,私は髪留めに気がつく。

中でも1番気に入ったので,白いリボンのついたふわふわの髪留めを手に取った。



「買ってくるね!」

「りょーかい。エヴィー,それ買ったら先に出ててくれ」

「? うん。分かった!」



るんるんとレジで待っている店員さんの元に向かう。

購入した商品をさっそく開封して,私は外に出た。

髪の毛を手でといて,頭の真ん中あたり,少し高めにくくる。

両手を話すと,長いリボンがふわりと揺れた。



(可愛い上に楽しい)



テンションの上がるこの髪留めも,あの店員さんが作ったんだと思うと,とても凄い人だなと思う。

間も無くして,ダニーが出てきた。

私の髪型に気がついて,直ぐに似合うと言ってくれる。

< 117 / 238 >

この作品をシェア

pagetop