たった独りの物語~私を殺そうとしている女の子を自分の手で育ててしまいました~
アクセサリーや雑貨を見て歩きながら,私は髪留めに気がつく。
中でも1番気に入ったので,白いリボンのついたふわふわの髪留めを手に取った。
「買ってくるね!」
「りょーかい。エヴィー,それ買ったら先に出ててくれ」
「? うん。分かった!」
るんるんとレジで待っている店員さんの元に向かう。
購入した商品をさっそく開封して,私は外に出た。
髪の毛を手でといて,頭の真ん中あたり,少し高めにくくる。
両手を話すと,長いリボンがふわりと揺れた。
(可愛い上に楽しい)
テンションの上がるこの髪留めも,あの店員さんが作ったんだと思うと,とても凄い人だなと思う。
間も無くして,ダニーが出てきた。
私の髪型に気がついて,直ぐに似合うと言ってくれる。