たった独りの物語~私を殺そうとしている女の子を自分の手で育ててしまいました~
この世に愛なんて存在しないのだとしても。
私のこれが,偽物なんだとしても。
(愛だと偽ることを,許して欲しい。この愛は本物だと……思いたいの)
さようなら,エヴィー。
(どうか,幸せに)
来ようと思えばいつでも来れる。
けれど師だったからこそ言えることもあるのだ。
あの子はもう,ここには来ない。
私からいいよと,連絡があるその時まで。
本当に誰よりも
(強い女の子だった)
私にとってはまだまだ。
あの頃のまま,可愛くて強い女の子。