意地悪なクラスメイトが、最近甘くて困ってます
3.突然の告白
ゴールデンウィークが明けた、ある日の学校の休み時間。
「うわ、それマジで!?」
誰かの声が廊下に響いて、私の耳はピクッと反応する。
教室の開いた窓のほうに目をやると、友達と笑いながら廊下を歩いている陸斗くんが見えた。
笑うとくしゃっとなる笑顔、可愛いな。
私は自分の席に座りながら、陸斗くんの姿を眺める。
「それでさぁ……ってちょっと、希空! あたしの話聞いてる?」
「え!? あっ、うん。もちろん聞いてるよ」
私は香澄ちゃんに、ニッコリと微笑んでみせる。
「うそ、絶対聞いてなかったでしょう! だって希空、今陸斗くんのほうを一直線で見てたじゃない」
う、香澄ちゃんにはバレてたか。