意地悪なクラスメイトが、最近甘くて困ってます
いつか陸斗くんに彼女ができたら、陸斗くんに朝『おはよう』と声をかけてもらったり、こうして彼と気軽に話すこともできなくなるの?
……そんなの、嫌だ。陸斗くんと、せっかくここまで仲良くなることができたのに。
私はこのとき、なぜか無性に陸斗くんを誰かに取られたくないと思った。
「あの、陸斗くん。私……陸斗くんのことが好きです」
「え?」
あ、どうしよう。そう思ったときには、もう遅くて。
ずっと募っていた彼への想いは、一度口から出てしまうと止められなかった。
「去年からずっと、陸斗くんのことが好きでした。だから……私と付き合って下さい」
今日、彼に告白するつもりなんてなかったのに。気づいたら、勝手に口から溢れてしまっていた。
さっきから心臓が破裂しちゃうんじゃないかってくらいに、ドキドキしている。
「……」
沈黙がとてつもなく長く感じて、不安がどんどん増していく。
「希空ちゃん、僕……」