意地悪なクラスメイトが、最近甘くて困ってます
数日後の放課後。
あっ。
私が帰ろうと席を立ったとき、教室の開いた扉から陸斗くんがリマちゃんと一緒に廊下を歩いているのが見えた。
イケメンの陸斗くんと学年一可愛いリマちゃんは、とてもよくお似合いで。
仲良く並んで歩く二人を見ただけで胸の辺りがモヤモヤして、視界がわずかにぼやける。
陸斗くん……。
失恋してから何日か経ったけど、私はまだ陸斗くんのこと、全然吹っ切れてないや。
「はぁー……っ!?」
私がひとりため息をついたとき、突然後ろから誰かに両目を手で塞がれた。
「え、ちょっと誰!?」
こんなふうに両目を手で覆われたら、目の前が真っ暗で何も見えない……!
「ちょっ、目隠しとか嫌だ。はっ、離して!」