意地悪なクラスメイトが、最近甘くて困ってます
6.ドキドキの放課後
数日後の朝。
「希空ちゃん、おはよう」
「おはよう、陸斗くん」
陸斗くんに告白されてからというもの、朝学校で会うと、陸斗くんは今まで以上に私に声をかけてくれるようになった。
「希空ちゃん、今日も可愛いね」
「……っ、ありがと」
陸斗くんの甘い言葉に、朝から頬が熱くなってしまう私。
「希空、うっす」
「あっ、おはよう。海斗くん」
自分の教室に行くと、今度は後ろの席の海斗くんが挨拶してくれる。
「あれ。希空お前、なんか顔赤くね?」
「え?」
海斗くんが私の前髪を手でかきあげると、おでこを近づけてきた。
コツンと彼のおでこが当たり、心音が大きくなる。
「うーん。熱はなさそうだな」
海斗くんの吐息が鼻先をかすめて、ドキドキする。