御曹司からの切望プロポーズ~妖艶で蠱惑的な瞳に迫られました~
◇
***
佑利さんから食事に行こうとメッセージでお誘いがきたので、私は支度をして出かけることにした。
両親に騙されて連れていかれたとはいえ、“お見合い”をしたあとだからなのか、どうしても彼を恋愛対象として意識してしまう。
というより、彼のことを考えただけで胸が高鳴る。
『結婚を前提として俺と付き合ってほしい』
『君はそのまま俺のところへ落ちてくればいい』
『俺は今日もっと好きになったよ。気持ちが深まった』
彼の口から紡がれた甘い言葉が、日を追うごとに私の脳を浸食している。
こんなにもストレートに熱い気持ちを伝えてくれた男性は今までいなかった。
紳士で、軽薄な部分は一切なく……いやむしろ重いくらいなのだけれど、本気度が伝わってくるから全然嫌じゃない。
夕方、待ち合わせの場所に到着すると、海外の洒落たエンブレムがついた黒の高級車が一台停まっていた。
運転席にいた佑利さんが私に気づいて颯爽と降りてくる。
これまではスーツ姿しか見たことがなかったけれど、私服姿の彼も相当カッコいい。
白のインナーの上にダークグレーのジャケットを羽織っていて、下は黒の細身のパンツを合わせている。
スタイリッシュな佑利さんにピッタリで、とてもオシャレだ。
「お待たせしてすみません」
見惚れている場合ではないとばかりに駆け寄って会釈をすると、佑利さんは首をふるりと横に振って微笑んだ。
「俺も今来たところだよ。あ、ちょっと待って」
そう言うが早いか、彼は車の後方へ移動してトランクを開けた。
佑利さんから食事に行こうとメッセージでお誘いがきたので、私は支度をして出かけることにした。
両親に騙されて連れていかれたとはいえ、“お見合い”をしたあとだからなのか、どうしても彼を恋愛対象として意識してしまう。
というより、彼のことを考えただけで胸が高鳴る。
『結婚を前提として俺と付き合ってほしい』
『君はそのまま俺のところへ落ちてくればいい』
『俺は今日もっと好きになったよ。気持ちが深まった』
彼の口から紡がれた甘い言葉が、日を追うごとに私の脳を浸食している。
こんなにもストレートに熱い気持ちを伝えてくれた男性は今までいなかった。
紳士で、軽薄な部分は一切なく……いやむしろ重いくらいなのだけれど、本気度が伝わってくるから全然嫌じゃない。
夕方、待ち合わせの場所に到着すると、海外の洒落たエンブレムがついた黒の高級車が一台停まっていた。
運転席にいた佑利さんが私に気づいて颯爽と降りてくる。
これまではスーツ姿しか見たことがなかったけれど、私服姿の彼も相当カッコいい。
白のインナーの上にダークグレーのジャケットを羽織っていて、下は黒の細身のパンツを合わせている。
スタイリッシュな佑利さんにピッタリで、とてもオシャレだ。
「お待たせしてすみません」
見惚れている場合ではないとばかりに駆け寄って会釈をすると、佑利さんは首をふるりと横に振って微笑んだ。
「俺も今来たところだよ。あ、ちょっと待って」
そう言うが早いか、彼は車の後方へ移動してトランクを開けた。