御曹司からの切望プロポーズ~妖艶で蠱惑的な瞳に迫られました~
「君にもらってほしい」
彼が両手で抱えて差し出してきたのは、真っ赤なバラの花束だった。
素直にそれを受け取ったものの、私は心底驚いてすぐに言葉が出てこない。
甘く華やかなバラの香りが鼻腔をくすぐる。
こんなサプライズプレゼントを贈られるとは思ってもみなくて、感動で心が震えた。
「佑利さん、ありがとうございます。素敵な花束ですね。うれしい」
「ベタでごめん。でもそれ、俺の気持ち。赤いバラの花言葉通り」
たしか赤いバラの花言葉は【情熱】や【あなたを愛しています】だったはず。
気持ちを花で表すなんて、佑利さんはロマンチストで、言葉だけでなく行動まで甘い。
「調べたら、花の本数によっても意味が変わってくるらしいんだよ」
「そうなんですか」
「何本あるか数えてみて?」
「えっと……十二本です」
赤いバラが十二本……彼はこの花束にギュッと気持ちを詰め込んだのだ。
「一本には【一目惚れ】、六本には【夢中】、十一本には【最愛】、九十九本には【永遠の愛】という意味があるんだって」
「……十二本には?」
彼と視線が交錯し、整った顔に浮かぶ笑みに心を奪われた。
彼が両手で抱えて差し出してきたのは、真っ赤なバラの花束だった。
素直にそれを受け取ったものの、私は心底驚いてすぐに言葉が出てこない。
甘く華やかなバラの香りが鼻腔をくすぐる。
こんなサプライズプレゼントを贈られるとは思ってもみなくて、感動で心が震えた。
「佑利さん、ありがとうございます。素敵な花束ですね。うれしい」
「ベタでごめん。でもそれ、俺の気持ち。赤いバラの花言葉通り」
たしか赤いバラの花言葉は【情熱】や【あなたを愛しています】だったはず。
気持ちを花で表すなんて、佑利さんはロマンチストで、言葉だけでなく行動まで甘い。
「調べたら、花の本数によっても意味が変わってくるらしいんだよ」
「そうなんですか」
「何本あるか数えてみて?」
「えっと……十二本です」
赤いバラが十二本……彼はこの花束にギュッと気持ちを詰め込んだのだ。
「一本には【一目惚れ】、六本には【夢中】、十一本には【最愛】、九十九本には【永遠の愛】という意味があるんだって」
「……十二本には?」
彼と視線が交錯し、整った顔に浮かぶ笑みに心を奪われた。