空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
道のりは険しいけれど/side賢太郎
『華舞雪舞』を後にした俺達は、日帰りで東京の俺のマンションに戻った。
実は、俺達はもう一緒に暮らしているんだ。
この2週間、毎日少しずつ那知の物が俺の部屋に増えていく幸せが堪らなくてな。
「新幹線でもほとんど寝てたけど、大丈夫か…?」
上着をハンガーに掛けながら那知を見ると、ソファに座ったかと思えば、くたりと横になった。
「那知、医者に行った方がいいんじゃ…」
「ううん……たぶん緊張が解けて、疲れがドバーッと出てるだけだと思うから……もう少し休んだら大丈夫だよ」
「そうか……?」
「うん。もう少しだけ休んだら、着替えてお夕飯作るね」
「何言ってんだ、行けるようだったら近くのファミレス行くぞ。外出が辛かったらデリバリー頼むからな」
「…ん…ごめんね、ありがとう」
「バカ、全然ごめんじゃないから!…なぁ那知、そんなに頑張らなくていいんだからな?特に俺の前ではさ…」
那知の脇に座り、頭を撫でる。
「俺にもっと甘えろよ……肩肘張られてたら他人みたいで寂しいだろ…」
…これが本音。
すると那知が目をくりっとさせて俺を見た。
「寂しいの…?」
「…寂しいよ。俺、家族にはもっと甘えてほしいし、何でも言い合ったりしたいから」
あの時の那知の家族みたいにな。
「家族……」
「あぁ。那知は俺と家族になるんだろ?」
「うん……賢太郎さんと…家族になるの…」
既に涙がこぼれそうな那知の体を起こして抱き締める。
「じゃあさ、もっと遠慮なく甘えろよ。俺はどんな那知だって愛してるから。弱音を吐いても、ワガママ言っても、どの那知も全部大好きだから。な?」
「んっ……うん……ありがとう…賢太郎さん……私も…どんな賢太郎さんも…大好き…」
俺の胸に頭をつけて、泣きながらそう言ってくれた。
実は、俺達はもう一緒に暮らしているんだ。
この2週間、毎日少しずつ那知の物が俺の部屋に増えていく幸せが堪らなくてな。
「新幹線でもほとんど寝てたけど、大丈夫か…?」
上着をハンガーに掛けながら那知を見ると、ソファに座ったかと思えば、くたりと横になった。
「那知、医者に行った方がいいんじゃ…」
「ううん……たぶん緊張が解けて、疲れがドバーッと出てるだけだと思うから……もう少し休んだら大丈夫だよ」
「そうか……?」
「うん。もう少しだけ休んだら、着替えてお夕飯作るね」
「何言ってんだ、行けるようだったら近くのファミレス行くぞ。外出が辛かったらデリバリー頼むからな」
「…ん…ごめんね、ありがとう」
「バカ、全然ごめんじゃないから!…なぁ那知、そんなに頑張らなくていいんだからな?特に俺の前ではさ…」
那知の脇に座り、頭を撫でる。
「俺にもっと甘えろよ……肩肘張られてたら他人みたいで寂しいだろ…」
…これが本音。
すると那知が目をくりっとさせて俺を見た。
「寂しいの…?」
「…寂しいよ。俺、家族にはもっと甘えてほしいし、何でも言い合ったりしたいから」
あの時の那知の家族みたいにな。
「家族……」
「あぁ。那知は俺と家族になるんだろ?」
「うん……賢太郎さんと…家族になるの…」
既に涙がこぼれそうな那知の体を起こして抱き締める。
「じゃあさ、もっと遠慮なく甘えろよ。俺はどんな那知だって愛してるから。弱音を吐いても、ワガママ言っても、どの那知も全部大好きだから。な?」
「んっ……うん……ありがとう…賢太郎さん……私も…どんな賢太郎さんも…大好き…」
俺の胸に頭をつけて、泣きながらそう言ってくれた。