空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
コンコン
「東雲です、失礼します」
「失礼しまーす」
「あぁ、那知。待ってたよ」
社長室に来た私と霧ちゃんを、賢太郎さんと龍綺さんが笑顔で迎えてくれた。
「俺も待ってたよー、キリたん」
「はいはい」
「社長、コンペの詳細が来たんですか?」
「那知、今は俺達だけだから名前で呼んで?」
なんて頭を撫でられちゃった。
「ふふ、わかった」
促された応接用のソファに皆で座ると、賢太郎さんがテーブルに1枚の紙を置いた。
「さっき姉貴からコンペのメールが来たんだけど、ちょっとタイトなスケジュールになりそうなんだよ」
「どれどれ…あ、そうだね。えっと……平皿が2サイズと…ボウルかぁ…」
「へー、『月舞星舞』のコンセプトは〝家族で過ごす特別な日常〞だって。……〝特別な日常〞って何だろ……普通、特別なら非日常じゃない?」
「確かにねー。特別な日常かぁ……でもそれも面白そうだよねっ」
「この日程だと……私が工場に行って製作の担当さん達と話し合いながらやらないとだよね…」
「…だよな、やっぱ…」
「ん、わかった。すぐにでも向こうのウィークリーマンションかホテルを予約して、私も早めに行っとく。今なら抱えてる仕事もないしね。ちょうどフリーな時期で良かったぁ」
「那知…ありがとな」
「ううん、私も楽しみだから。ふふっ」
「じゃあ…営業にも当分の間、那知はNGって言っておかないとな。あぁ、それなら早い方がいいか。…よし、これから営業課とデザイン課合同でこの事を説明しようか」
と一旦ここで切り上げ、私達は社長室を後にした。
「東雲です、失礼します」
「失礼しまーす」
「あぁ、那知。待ってたよ」
社長室に来た私と霧ちゃんを、賢太郎さんと龍綺さんが笑顔で迎えてくれた。
「俺も待ってたよー、キリたん」
「はいはい」
「社長、コンペの詳細が来たんですか?」
「那知、今は俺達だけだから名前で呼んで?」
なんて頭を撫でられちゃった。
「ふふ、わかった」
促された応接用のソファに皆で座ると、賢太郎さんがテーブルに1枚の紙を置いた。
「さっき姉貴からコンペのメールが来たんだけど、ちょっとタイトなスケジュールになりそうなんだよ」
「どれどれ…あ、そうだね。えっと……平皿が2サイズと…ボウルかぁ…」
「へー、『月舞星舞』のコンセプトは〝家族で過ごす特別な日常〞だって。……〝特別な日常〞って何だろ……普通、特別なら非日常じゃない?」
「確かにねー。特別な日常かぁ……でもそれも面白そうだよねっ」
「この日程だと……私が工場に行って製作の担当さん達と話し合いながらやらないとだよね…」
「…だよな、やっぱ…」
「ん、わかった。すぐにでも向こうのウィークリーマンションかホテルを予約して、私も早めに行っとく。今なら抱えてる仕事もないしね。ちょうどフリーな時期で良かったぁ」
「那知…ありがとな」
「ううん、私も楽しみだから。ふふっ」
「じゃあ…営業にも当分の間、那知はNGって言っておかないとな。あぁ、それなら早い方がいいか。…よし、これから営業課とデザイン課合同でこの事を説明しようか」
と一旦ここで切り上げ、私達は社長室を後にした。