空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
「那知ぃ~!おかえりっ!」
「霧ちゃん、ただいまっ」
久ーしぶりのTOKIWA本社ビルの前に着くと、霧ちゃんが待っていてくれた。
「じゃあオフィスに行く前に社長室行くよ!」
「うん!」
私は賢太郎さんより一足先に東京へ戻ってきた。
衣類などの荷物は明日の午前中にマンションへ届く手筈になっている。
それで明日とあさってはお休みを頂くので、今日は山形から戻ったその足で会社に向かったんだ。
会社に着いたら1人で社長室に直行するつもりでいたら、霧ちゃんが下で待っててくれてて、嬉しいサプライズ。
あ、そっか。
霧ちゃんに「東京駅に着いたら連絡して」って言われたのは、このためだったんだ。
ふふ、ほんとにお姉ちゃんみたい。