空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
翌朝──
俺は起きるとすぐに那知にメッセージを送った。
そして…
コンコン
「那知、俺」
…カチャリ
「ふふ。賢太郎さん、おはよ」
「おはよう、那知。早い時間にごめんな」
那知とキリの泊まる部屋に入るや否や、パジャマ姿の那知を、ぎゅう…と抱き締めた。
俺はとにかく那知に会いたくて…
一緒にいたくて…もう待てなかった。
「…んぁ…兄貴…?あー…まだこんな時間じゃん……アタシまだ寝てるから、那知のベッドでイチャこいててもいーわよ。あ、耳栓してるけど、声はほどほどでよろ~」
そう言ってひらりと手を振ると、キリが壁側を向いてまた寝始めた。
俺は脱いだコートとジャケットを椅子の背もたれにかけると、ベッドの上にあぐらをかいて那知を呼んだ。
「那知、おいで」
すると、おずおずと俺に跨がって座るから…正面から那知を包むように抱き締めた。
あぁ……那知だ……
この感触と匂い……
ほんとに那知だ……
あぁ…安心する……
あぁ…堪らねぇ……
「キス…していい?」
耳元で囁くと、那知の身体がピクリと震えた。
「…ん……」
短いその言葉は、許可の意味か…
それとも、耳をくすぐられて感じた吐息か…
ふ、どのみちOKってことだよな。
少し体を離して、俺を見つめる那知にそっと口づける。
…あぁ…柔らかい……
もっと……
気付けば俺の舌は那知の口内に入り、那知の舌を捕えていた。
そして那知もそんな俺を愛し返してくれている。
唇が離れると、はぁ…と色っぽい吐息と共にとろんとした瞳を見せた。
ん……すげぇムラっとくるな……
あー…すげぇ抱きてぇ……
でも……今は我慢しないとな。
「…もっとしたいけど、これ以上してるとマジで俺が我慢できなくなるから……今は時間まで寝てる那知を抱き締めてたい」
那知の頬を撫でながら、小声で囁く。
「ん、いいけど…でも…会えたのが嬉しすぎて眠れなくなっちゃった、ふふ。賢太郎さんは眠くないの?ここでもう少し寝てる?」
「俺は大丈夫。じゃあ…那知を抱っこしていようかな」
「うん。小さい声でお話ししてよっか、ふふっ」
なんて可愛い顔で言われると、胸がこうギュッと、グッとなってさ…
ほんと俺って那知が大好きなんだなぁ、って思うんだ。