空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~

「…すまん、ケン……兄妹で泣いてる間にケンに会計させちまったな……」

「ははは、元々そのつもりでしたから。それじゃあ駅まで送りますよ」

「何から何まですまないな…」


申し訳なさそうに賢太郎さんの車に乗り込んだお兄ちゃんに、私も声をかける。


「お兄ちゃんもずっとついててくれてありがとう。琴江さんや事務所の人達にも迷惑かけちゃったし…今度改めてお礼に行くね」

「んなの気にするな。…でもたまには遊びに来いよ、事務所のみんなも那知の結婚を喜んでるからさ」

「うん、ありがとう」

「近い内に一緒に挨拶に行きますよ。な?那知」

「うん!その時はまた連絡するね!」





そして、安心した笑顔で大きく手を振りながら駅に入っていくお兄ちゃんを、賢太郎さんと2人で見送った。


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