空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~

本館へ続く渡り廊下を2人並んで歩く。


思いっきり愛し合っちゃったらやっぱり時間がなくなってしまい、とりあえず私服に着替えて部屋を出た。


「このワンピにノーメイクじゃ変だよね…」

「はは、那知は可愛いから気にしなくていい。でも、化粧しないと幼く見えるから可愛すぎて困るな。化粧したらしたで大人っぽいのが可愛すぎて困るけど」

「ひゃ!…もー…賢太郎さんは口も上手なんだもんな…」

「口も?他は何が上手なの?んん?」

わわっ!そんなこと、ここで聞くっ!?
もう…

ニヤニヤする賢太郎さんが何だかかわいく見えてきて、私も笑っちゃった。

「ふ…あははっ。賢太郎さんて、人をからかうのが趣味?」

「趣味じゃないけど、那知が可愛いんだよ。からかうっていうか、構いたくてしょうがないんだ」…ちゅ

…って……

「ここ、廊下だからね!?」
キスされたほっぺを押さえて、小声だけど強めに言う。

そんな私を見て、賢太郎さんは「あっははは!ほんと那知は可愛いな!」って笑って私の頭を撫でた。

もう……
大人なのか子供なのか……ふふっ

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