空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
「あっ、賢太郎さん、お帰りなさい!」

那知と琴江さんの待つ部屋に戻ると、那知が俺を見てすかさず声をかけてくれた。
勇貴さんから話を聞いたのもあって、より那知が愛しくて堪らない。


「ただいま。遅くなってごめんな」
抱き締めたい気持ちをグッとこらえ、頭を撫でるに留めた。

「ううん。お兄ちゃんに変なこと言われなかった?」

「ははは、大丈夫だよ。男同士、しっかり分かり合えたから」

「そっかぁ…それならよかった」

ほぅ…と安心した様なその笑顔に、心から癒される。



それから俺達は勇貴さんにレストランでお昼をご馳走になり、日帰りで東京に戻った。
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