空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~


「…可愛い……那知」

賢太郎さんの色気を乗せた目にキュン!と心が反応すると、賢太郎さんの大きな手のひらが私の頬から耳、首筋と優しくさする。

「……ん…っ…」

「那知、そんな色っぽい声と表情を出されたら、止めらんなくなるよ?俺…」

って、わざと出させてるのは賢太郎さんなのに。

でも…それでもいい……このまま流されて…愛されたい……

なんて思いながら見つめ合っていると、賢太郎さんに唇を塞がれた。

…すぐに私の唇は賢太郎さんの舌にこじ開けられ、私の舌を見つけると優しく撫でて…絡めてきた。

だから私も気持ちを素直に…舌に表した。


……大好き、賢太郎さん。

私を離さないで……



「は……ヤバい……マジで押し倒したい………あっ、苦しくなかったか?…ごめんな、俺、那知には理性がきかないな。何とかしないとどこでも襲ってしまいそうだ」

「ふふ……あはは、それは困るなぁ」
真面目な顔で言う賢太郎さんがかわいくて笑っちゃった。

「だよな、外でヤったら那知のハダカを他の男に見られちまうしな」

「はっ!?見られるところなんて絶対にダメだからね!?」

「…ん?…誰にも見られなきゃ外でもいいってことか?」

「へっ?」

「なんだ、それならそうと早く言ってくれれば。じゃあ…無人島を貸し切りにして真っ昼間のビーチで水着も取っ払って解放感のあるセッ「しなーい!そんなのしないからねっ!今の時代、無人島だって人工衛星やらドローンやらでどこから見られてるかわからないんだからねっ!?」

ハァッ、ハァッ……思わず声を荒げてしまった。


「クッ……あっははは!もぉ那知は可愛い!かわいすぎ!あーマジですぐにでも抱きたいんだけど。…な、このまましちゃお?」

ってベッドに押し倒されたっ!

「ぬっ…ぬぁー!ダメー!これから挨拶なんだからー!」


「クッ…ククク……なに『ぬぁー!』って…ククク」


あれ、震えながら笑ってる…

?………あぁ!からかわれてたのか!

って、いま気付く私も私だけど……


「あっははは!…あーもぉ那知ってばほんとに可愛い!たまらねぇ!」

…って、笑顔の賢太郎さんに、横になったままぎゅうぎゅうと抱き締められた。


「俺、絶対に親父を説得する。すぐには無理でも、こんなに可愛いくて性格も良くて仕事もできる那知の良さは、必ずわかってくれるはずだから。…けど…本当に大丈夫か?心も身体も…」

「ありがとう。…ふふっ、賢太郎さんの大きな愛情に救われて、しかも大きな声を出して笑ったからか、もうすっかり元気になっちゃった、あははっ」

「ははっ、俺も思いっきり笑って、親父に立ち向かう勇気が出たよ。ありがとな、那知。…よし、じゃあロビーに戻るか。っと、その前に…」

もう一度深いキスをして、私達はお部屋を出た。

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