婚約破棄されたら、高貴な紳士に極上な愛を注がれました。
婚約破棄
「悪いんだけど、君との婚約を破棄してもらいたいんだ」
春の心地よい風が気持ちいい今日この頃。
私は、許婚であり婚約者、霜田アパレルの御曹司である霜田帆楽との結婚が目前になり霜田家に花嫁修行も兼ねていつものように訪れていて今はお茶を点てて茶道をしていたのに珍しく帆楽さんが突然入ってきたと思えば……
「帆楽さん、突然ですね。……理由をお聞きしても?」
「君は魅力的じゃないんだ。夫婦になって毎日同じ空間にいなくてはいけないことは耐えられない。それにいつも表情が硬い」
「そう、ですか」
「俺は一緒にいて癒されて表情がコロコロ変わって可愛らしい子が好きなんだ! それに身体も魅力的ではない。凹凸のある体つきが好みだ!」
帆楽さんは好みの話を延々と話してくる。それが全て私とは逆だから悲しくなる。
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