婚約破棄されたら、高貴な紳士に極上な愛を注がれました。
「初めまして。西條透冴です」
「は、はい……高田陽鈴です。よろしくお願いいたします」
お辞儀をして、彼を見る。
だけど、なぜか見たことあるような気がするのは何でだろう……うーん
でも、こんな顔が整ってるなら忘れるはずないんだけどなぁ
「……どうかしたのか? 陽鈴」
「えっ、あ、すみません。西條さんとどこかで見たことある気がして」
いけない、ガン見してしまった。
まぁ、気のせいかもしれない。
その後は、西條さんがオススメだというランチコースを頂いたけどなんだかモヤモヤして味があんまりわからないまま終わってしまった。
食事後は雑談をしていると、父が「あとは二人で話なさい」と告げて退室してしまった。
それから二人きりになり、ホテルの展望台へと誘われて彼と一緒に向かった。