婚約破棄されたら、高貴な紳士に極上な愛を注がれました。



「あはは、まぁ、今はいいや。少しずつで、じきに名前で呼ばないといけない日がくるだろうし」

「えっ、どういうことですか?」

「……今日、君に出かけようと言ったのはお互いを知るためと伝えたよね?」

「あ、はい」

「それともう一つ、俺は陽鈴ちゃんに婚姻を申し込みたいと思っている」


 ……え?

 今、なんて!?


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