家隣の陰キャ君を落としたい!
再びキスをしてこようとする絢斗の顔面を咄嗟に鷲掴みした。


「なに。もう待てないんだけど」

「ここ!!道端!!ていうか、いきなりキスとかありえなくない!?」

「未琴は僕のこと好きじゃないの」


・・・・ちょちょちょっ!!その顔やめてって!!闇落ち寸前的な顔はしないで!!


「す、好き。そりゃ好きだよ!!」

「僕も好き」

「あ、ありがとう」

「だからいいでしょ?」


イコールにならないでしょうが!!


「良くない!!場所の問題っ!!それと!!告白くらいしてくんない!?」


だって、だってさ……今の段階だとお互いが“好き”を確め合っただけじゃん?なーなーにしたくない。絢斗との関係は。こんなチャンス……二度とないもん。どうせなら、絢斗から告白されたいという何よりも深ぁぁ~い、私の願望と欲求が抑えきれない!!


──── すると、私の視界から突然姿を消した絢斗。


ゆっく~り顔を下げてみると、片膝を地面につけている絢斗が視界に入った。 


・・・・えーーっと、何をしているのかな?


絢斗は私の左手を優しく丁寧にそっと掬った。そして、薬指にチュッと口づけをする。


「一生幸せにする。僕を選んだこと、絶対に後悔なんてさせない。何があっても離れないし、離さない。死んでも離さない、死んでからも離してやんない。絶対に」
 

・・・・お、おう……サンキュー?

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