彼女に好きな人が出来ませんように
いつも通りの朝。
いつも通りの朝食を食べて学校に向かう。
教室は、いつもより少し騒がしかった。
「ねえみずき、聞いた?!うちのクラスに転校生来るんだって!」
席につくなりクラスメイトのあやねが飛び付いてきた。
「転校生?珍しいねー」
「いやほんとにね!女の子か男の子かもまだわかんないけど」
そうして彼女は目をキラキラさせながら、
「イケメンだったらいいな〜」
と言った。
どんな子が来るんだろう。
私の学校は人数はそこそこいるものの、田舎に位置しているので転校生が来ることは滅多にない。
ーあと1ヶ月で夏休み。
今年も平凡な日々になるのかな。
そう思いながら準備した。
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