彼女に好きな人が出来ませんように
その後は、UFOキャッチャーをやったり、服を見たり、写真を撮ったりなどしてあっという間に時間が過ぎた。


「わあーーーもうこんな時間だあ!」


外を見ると、綺麗な夕日が顔を出していた。


「今日こんなに買っちゃった!」 

となつみは両手いっぱいのショッピングバッグを掲げた。


「私も、こんなに沢山買ったの初めて。」

なつみに似合いそうと言われたものを全てカゴに入れていたら、いつの間にかカゴが満杯になっていたり


お揃いのキーホルダーも買ったり。


思い出の物を沢山手に入れた。


こんなに楽しかったのいつぶりだろうか。


「なつみ、今日は誘ってくれてほんとにありがとう。凄い楽しかった!」

「こちらこそだよ!みっちゃんと来れてよかった〜」


まだ、帰りたくない。


もっと一緒に居たい、けど…


もうそろそろ暗くなっちゃうな。


「じゃあ、気を付けてね、なつみ。」

「ありがとう!みっちゃんもね!」


なつみが改札を通るまで見送った。


なんか、凄く寂しい。


時間が過ぎるのがとても早かった。


途中、なつみが振り返って


「また明日ね!」


と笑顔で言ってくれた時、


またお腹の中で蝶が跳ねた気がした。
< 10 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop