彼女に好きな人が出来ませんように
自覚してしまった。
私はなつみが好き。
初めての、恋。
授業中も、ずっとその事を考え、
たまにチラッと彼女を盗み見て。
なんだか愛おしくて。
全然授業の内容が入ってこない。
恋するってこんな感じなんだな。
好きって自覚したのはいいけど…
この後どうすればいいのか、全然わからない。
告白…とか、付き合う…とか
まだ別に、考えなくてもいいかな。
まあ、告白できたところで付き合える確率はほぼ、0だと思うけど。
でもそのうち、誰かがなつみに告白して、付き合いだしたりでもしたら…
それは絶対…
嫌、かな。
ー昼休み。
なつみとご飯を食べていた。
いつも通りの日常、だけどやっぱり
少し緊張する。
いつもどんな風に食べてたっけ…
「夏休みのお祭り、誰誘うー?」
「せっかくならゆうたくんとか誘っちゃおーよー!好きなんでしょー?!」
と、急にクラスメイトの会話が耳に入ってきた。
夏休みのお祭り…
そういえば、毎年地域で小さなお祭りが開催されていたっけ。
私は小さい頃に家族と行ったっきり、一度も行っていない。
「今年花火も打ち上がるらしいしさー!」
花火か…
なつみと、見てみたいかも。
今誘ってみようか。
目の前で美味しそうにお弁当を食べるなつみを眺めながら、タイミングを探る。
なつみならいいよって言ってくれそうだし、誘うだけでこんなに緊張する必要はないのかもしれない。
でも、何が怖いのかもわからないけど、躊躇してしまう。
いや
一緒に帰るのも、お出掛けするのも、なつみが誘ってくれた。
今度は私が誘う番だ。
少し震えそうな唇を開き、
「なつみ、あの…
夏休み、一緒にお祭りに行きませんか」
と必死に声を振り絞った。
動かしていた箸を止め、なつみはゆっくりと顔を上げた。
「お祭り…?!
行きたい行きたい!」
ああ、よかった。
一気に肩の力が抜けた気がした。
ただ誘っただけなのにな。
「みっちゃんが誘ってくれるなんて〜嬉しすぎるよ!」
そう言って、なつみは私の手を握ってきた。
心臓がうるさい。
びっくりした。
なつみ…ずるいよ。
私はなつみが好き。
初めての、恋。
授業中も、ずっとその事を考え、
たまにチラッと彼女を盗み見て。
なんだか愛おしくて。
全然授業の内容が入ってこない。
恋するってこんな感じなんだな。
好きって自覚したのはいいけど…
この後どうすればいいのか、全然わからない。
告白…とか、付き合う…とか
まだ別に、考えなくてもいいかな。
まあ、告白できたところで付き合える確率はほぼ、0だと思うけど。
でもそのうち、誰かがなつみに告白して、付き合いだしたりでもしたら…
それは絶対…
嫌、かな。
ー昼休み。
なつみとご飯を食べていた。
いつも通りの日常、だけどやっぱり
少し緊張する。
いつもどんな風に食べてたっけ…
「夏休みのお祭り、誰誘うー?」
「せっかくならゆうたくんとか誘っちゃおーよー!好きなんでしょー?!」
と、急にクラスメイトの会話が耳に入ってきた。
夏休みのお祭り…
そういえば、毎年地域で小さなお祭りが開催されていたっけ。
私は小さい頃に家族と行ったっきり、一度も行っていない。
「今年花火も打ち上がるらしいしさー!」
花火か…
なつみと、見てみたいかも。
今誘ってみようか。
目の前で美味しそうにお弁当を食べるなつみを眺めながら、タイミングを探る。
なつみならいいよって言ってくれそうだし、誘うだけでこんなに緊張する必要はないのかもしれない。
でも、何が怖いのかもわからないけど、躊躇してしまう。
いや
一緒に帰るのも、お出掛けするのも、なつみが誘ってくれた。
今度は私が誘う番だ。
少し震えそうな唇を開き、
「なつみ、あの…
夏休み、一緒にお祭りに行きませんか」
と必死に声を振り絞った。
動かしていた箸を止め、なつみはゆっくりと顔を上げた。
「お祭り…?!
行きたい行きたい!」
ああ、よかった。
一気に肩の力が抜けた気がした。
ただ誘っただけなのにな。
「みっちゃんが誘ってくれるなんて〜嬉しすぎるよ!」
そう言って、なつみは私の手を握ってきた。
心臓がうるさい。
びっくりした。
なつみ…ずるいよ。