ハーフ☆ブラザー その瞳もこの唇も、僕よりまいさんの方がいやらしいのに?
事実、まいさんの誕生日にお小遣いを貯めてプレゼントしようとした時も、
「あんたの小遣いはあんたのために使いなさいよ。気持ちだけで、十分なんだからね!」
って、物凄く念を押されて、仕方なく僕は、まいさんへの想いのたけを綴った生まれて初めて書いたラブレターを贈ったんだ。
そうしたら、
「……本当に『気持ち』寄越したわね?」
なんて、あきれながらも照れくさそうに受け取ってくれた。
そんなまいさんだから、今度は……今度こそは、きちんとしたものを贈りたいって思えたんだ。
だからお父さんに、
「この前の君の話を聞いて思ったんだが……このまま私が君の後見人でいるより、養子縁組をして佐木家に入ってもらうほうが、君の立場も安定するかと思うんだがどうだろうか?」
なんて言われた時は、本当に焦ってしまって、思わず、
「いずれ違う形で、佐木家に入る予定なんですが」
って言いかけて、あわてて、
「考えさせてください」
って、曖昧に応えておいたんだけど。
「で? どこでバイトするの?」
「───サヤちゃんちのスーパーだよ」
お父さんに僕たちのことをいつ話すのって何度訊いても、まいさんの答えは「そのうちね」だからなぁ。
とか、考えていた僕は、まいさんの問いかけに深く考えずに答えてしまった。
「……サヤちゃん、て、誰」
「あんたの小遣いはあんたのために使いなさいよ。気持ちだけで、十分なんだからね!」
って、物凄く念を押されて、仕方なく僕は、まいさんへの想いのたけを綴った生まれて初めて書いたラブレターを贈ったんだ。
そうしたら、
「……本当に『気持ち』寄越したわね?」
なんて、あきれながらも照れくさそうに受け取ってくれた。
そんなまいさんだから、今度は……今度こそは、きちんとしたものを贈りたいって思えたんだ。
だからお父さんに、
「この前の君の話を聞いて思ったんだが……このまま私が君の後見人でいるより、養子縁組をして佐木家に入ってもらうほうが、君の立場も安定するかと思うんだがどうだろうか?」
なんて言われた時は、本当に焦ってしまって、思わず、
「いずれ違う形で、佐木家に入る予定なんですが」
って言いかけて、あわてて、
「考えさせてください」
って、曖昧に応えておいたんだけど。
「で? どこでバイトするの?」
「───サヤちゃんちのスーパーだよ」
お父さんに僕たちのことをいつ話すのって何度訊いても、まいさんの答えは「そのうちね」だからなぁ。
とか、考えていた僕は、まいさんの問いかけに深く考えずに答えてしまった。
「……サヤちゃん、て、誰」