ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「ミメット姉さん、おはようございます」
「おはよう、ミメット」
「ああ、ふたりともおはよう! ホットドッグ用のパンもソーセージも届いているよ」
青弓亭でふたりを待っていたのは、キジトラ猫のミメットだ。エリナを妹分として可愛がっている元気のいい猫のお嬢さんで、可愛らしい見た目をしているけれど実は凄腕の冒険者なのだ。『旋風のミメット』のふたつ名を知らない者はこの界隈にはいないだろう。なにしろスカイヴェン国の王族の耳にもその名が知られているのだ。
「姉さん、わたしの尻尾を見てください」
「えっ、尻尾だって? 驚いたねえ、これはまた素敵な尻尾が現れたもんだ! 白くてふわふわでエリナらしい、特別な感じの尻尾じゃないか」
「えへへ、ありがとうございます」
褒められて嬉しくなったエリナは、猫尻尾を左右にモッフモフモフと調子良く振りながらお礼を言う。
「獣化ができるようになったから、そろそろじゃないかと思っていたのさ。よかったね、エリナ」
ミメットは子猫を抱き上げて頬ずりした。そして、その白い猫耳の肌触りがあまりにも気持ちよかったので、自分の頭もキジトラ猫に変わってしまい、モフモフ好きなエリナを喜ばせた。
「姉さん、今朝も素敵にモフモフですぅ」
エリナのゴールデンフィンガーにモフられたミメットはゴロゴロと喉を鳴らし、ルディは「むう、俺もモフってもらいたいのに……」と狼耳をへにょりと垂らしていた。冷静沈着で頼りになる警備隊長である彼なのに、エリナに関してはやきもち焼きの狼さんになってしまうのだ。
「おはよう、ミメット」
「ああ、ふたりともおはよう! ホットドッグ用のパンもソーセージも届いているよ」
青弓亭でふたりを待っていたのは、キジトラ猫のミメットだ。エリナを妹分として可愛がっている元気のいい猫のお嬢さんで、可愛らしい見た目をしているけれど実は凄腕の冒険者なのだ。『旋風のミメット』のふたつ名を知らない者はこの界隈にはいないだろう。なにしろスカイヴェン国の王族の耳にもその名が知られているのだ。
「姉さん、わたしの尻尾を見てください」
「えっ、尻尾だって? 驚いたねえ、これはまた素敵な尻尾が現れたもんだ! 白くてふわふわでエリナらしい、特別な感じの尻尾じゃないか」
「えへへ、ありがとうございます」
褒められて嬉しくなったエリナは、猫尻尾を左右にモッフモフモフと調子良く振りながらお礼を言う。
「獣化ができるようになったから、そろそろじゃないかと思っていたのさ。よかったね、エリナ」
ミメットは子猫を抱き上げて頬ずりした。そして、その白い猫耳の肌触りがあまりにも気持ちよかったので、自分の頭もキジトラ猫に変わってしまい、モフモフ好きなエリナを喜ばせた。
「姉さん、今朝も素敵にモフモフですぅ」
エリナのゴールデンフィンガーにモフられたミメットはゴロゴロと喉を鳴らし、ルディは「むう、俺もモフってもらいたいのに……」と狼耳をへにょりと垂らしていた。冷静沈着で頼りになる警備隊長である彼なのに、エリナに関してはやきもち焼きの狼さんになってしまうのだ。