ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「そんな事情だから、あの時はわたくしもクー・シーもとても動揺していたの。特にクー・シーは、いつものおっちょこちょいに輪をかけてしまってね。エリナがモフモフ好きだから、空きがあるモフモフたちの国に守護妖精として送ってしまえばいと思って、即実行してしまったの。当人になんの説明もなくね」

「……」

 エリナはものも言わずに、倍速で子犬をモフった。

「だから、ごめーんってば」

 クー・シーは気持ちがいいやら申し訳ないやらで、くんくん言いながらモフられている。

「で、でもさ、エリナはこの国の守護妖精としてピッタリだと思わない?」

 クー・シーはお気楽に言った。

「その場所が大好きな妖精が守護妖精となるんだからさ。エリナはすごーくいい子で、優しくて、責任感もあるじゃない。で、スカイヴェン国の人も大好きだよね。みんなの幸せを守りたいって思ってるでしょ?」

「それは……確かにそうにゃん」

「ほらね! んで、仲良しのルディ隊長も、エリナのおかげで守護妖精として成長していると思うんだよね」

「う……そうかもしれんな」

「ほらほら、うまくおさまってるじゃん! これは僕のお手柄だよ!」

「クー・シー」

「クーちゃん」

「クー・シー殿」

 三人にじとっとした視線で見られて、クー・シーは両脚で頭を抱えると「うわーん、調子に乗ってごめんってばー」と謝った。
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