ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「成り行きでなってしまった守護妖精ですけれど、わたしは後悔はしていません」

 膝の上でクー・シーが丸まってしまったので『クーちゃんったら、白い猫みたいになってるよ』と思いながら、エリナは言った。

「これから長く生きて、たくさんの人とお別れをしなくちゃならないっていうのは……すごーく寂しくて、悲しくて、たくさん泣いちゃうと思います。でも、だからといって守護妖精をやめるとか、ならなければよかったとか、そういうのは全然思いません」

 彼女は子犬を抱きしめた。

「この国にやってきて、素敵な出会いに恵まれました。大切なものもできました。守りたいものもできました。だから、わたしはここに連れてきてくれたクーちゃんに感謝しています。こんなにも幸せにしてもらったお礼に、他の人の幸せを守りたいって思います。その力を持たせていただけたことにも感謝しているんです。だから、泣いて、笑って、たくさんの経験をしながら、大先輩のフーラアヌ様やユー様のように、頼り甲斐のある立派な守護妖精として生きていけたらって思います!」

 エリナはひと息で言ってから「ちょっと生意気かにゃ」と顔を赤くした。
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