ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「ルディさん、わたしはそんなに壮大な考えで行動していないにゃんよ? 自分がやりたいことをやっているだけです」

「無自覚で世のため人のためになることをしているのだな! 俺には到達できない境地だ!」

 エリナは「わたしはどんな境地に登ってるにゃん?」とぽかんと口を開けた。

「わあ、固いなあ……ルディ隊長は真面目過ぎるよ。妖精なんて、もっとお気楽にふわふわーっとしてればいいんだよ」

 クー・シーがぴょこんと顔を出し、その場でふわふわーっと浮かび上がった。

「ほら、モフモフーッ、ふわふわーってね。僕を見習うといいよ」

 フォーチュナは「うーん……ルディとクー・シーを足して二で割れたらいいのに」とため息をついてから「ルディ、そんなに気負わなくていいのよ。クー・シーはやり過ぎだけれど、妖精って基本的に自由な存在ですからね」と声をかけた。

「だが、エリナに比べたら……」

「そこが違うの。他人と比べなくていいのよ。エリナはエリナ、ルディはルディなの。そして、それぞれが自分の思う通りに生きればいいのよ。守護妖精は義務でなるものではありません……というか、義務では続けられないものよ」
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