ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 フォーチュナはクー・シーを引き寄せながら言った。

「基本的に、『自分がしたいことをすると結果的に人のためになる』という才能を持つ者が守護妖精になるの。立場に縛られることはないわ。エリナもルディも、やりたいようにおやりなさい。なにか問題があれば、わたくしたちが干渉するから安心してちょうだいね」

「そうそう、妖精の先輩である僕たちが、可愛い後輩を見守っていてあげるからね。心配なことがあったらなんでも相談に乗るし、安心してくれたまえ」

 フォーチュナの手を逃れたクー・シーは、ルディに近づくと偉そうなそぶりで肩を叩く。

「うむ。クー・シー殿、よろしく頼むぞ」

「任せてよ! お礼は美味しいおやつでいいからさ」

「クー・シー」

 子犬の妖精は、フォーチュナの見えない手に捕まって引き寄せられ、きゅーんと鳴いた。
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