ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「それでは、チュロスっていうお菓子を作りましょうね」

 エリナは鍋に水、バター、砂糖を入れて火にかけた。やがてバターが溶け、全体がぶくぶくと沸き立った。

「しっかりと沸騰させたら小麦粉を入れて、しっかりとかき混ぜます」

 鍋の中に一気に小麦粉を加えると、泡立て器を使って混ぜる。獣人は力があるので、子猫でも粘りのある生地をぐるぐるとかき混ぜることができた。

 そのまま混ぜ続けてツヤが出て来たら、解きほぐしておいた卵を2回に分けて入れ、またぐるぐると混ぜる。

「ここが力の見せどころにゃん」

 充分混ぜると黄色く滑らかな生地ができあがった。星型の口金のついた絞り袋(クリームを絞るためにエリナが発案し、馴染みのケーキ屋で使われているものだ)に入れて「これで生地の準備はできたにゃん」と言って、揚げ油を用意してくれていたミメットに渡した。

「エリナちゃん、お砂糖とシナモンの粉を混ぜておきました」

「ありがとう、コレットちゃん。揚げたものをそこに入れるから、全体にまぶして欲しいにゃん」

「了解ですぅ」

 すべて整ったので、いよいよチュロスを揚げていく。
 途中でリックルが「遅くなってすみません!」とやって来たので、見学してもらう。

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