ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「やあ、ミメットにエリナ。おはよう、今朝もいい朝だね」

 一番にやってきたのは、狐のサファンである。アイドル顔負けの美青年である彼は、その笑顔を惜しげもなく娘猫たちに向けて「素敵な猫のお嬢さん方が、この朝のひと時を輝かせているからかなあ。ふたりとも輝く魅力に満ちているね」とウィンクを飛ばした。

 彼は貴族の子息だ。『女性を褒めるのが貴公子の務め』という熱心な教育を受けた結果、エリナに『いい人なんだけどチャラ男の狐さん』という評価をされている。
 ちなみに、貴族のお嬢さまたちには大変人気がある。こんな感じでも本気で褒めているため、彼は誠実な男性だと思われているのだ。

< 13 / 241 >

この作品をシェア

pagetop