ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜６

「おっはよー！　あれ、二番目かあ……ああっ！　エリナちゃん！　エリナちゃんっ！」

　目を見開いて驚いているのは、次にやって来た犬のマイクだ。尻尾を激しく左右に振りながらその場でジャンプして「尻尾！　尻尾！　尻尾！」とハイテンションで連呼する。

「マイク、朝から騒がしいぞ」

　ルディに注意されたが、彼は「これが騒がずにいられる？　可愛い尻尾がおはようしているんだよ？　エリナちゃん、すごいじゃん！　よかったね！　ヤッホーおはよう尻尾ちゃん！」と盛り上がっていた。

「はーい、おはようございます、マイクさん」

　エリナが白い尻尾を振って応えると、マイクは嬉しくて遠吠えしそうになり、素早く背後にまわっていたミメットに口を塞がれた。

「人のお店で朝から遠吠えするのはやめてくれるかい？」

　犬のマイクはこくこくと頷き、それから少し赤くなって嬉しそうに笑った。彼はミメットと仲良しなのだが、ひそかにこの気風のいい娘猫に恋をしているのだ。

「えへへ、ごめんね」

　子犬のように従順な瞳で見つめられたミメットはクスリと笑って「わかればいいんだよ」とマイクの背中を叩いた。彼女もお調子者だけど気のいいマイクに好意を持っているのだ。