ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「エリナちゃん、真ん中に踊れる場所がありますよ」

「え? ……あっ、ほんとだにゃん!」

 うさぎのジャンに声をかけられたので見ると、そこにスペースができていたので驚く。デキる幹事のうさぎが、エリナの様子を観察して用意をしたのだ。

「踊っちゃう? ねえ、踊っちゃう?」

 踊りたくてうずうずしていた女の子たちは、ちょっぴり照れて笑いながら手を繋ぎ、拍手の中を進み出た。

 しかし、ウィリオ王子は腕組みをしてその場を動かない。

「どうしました殿下、行かないんですか? せっかく穴が開くほどエリナちゃんの足さばきを見て、ステップを覚えたんでしょう」

 セラがウィリオ王子の肩をツンツンした。

「今日はお子様らしく振る舞っていい日だと思いますよ。一緒にダンスを楽しむのも、貴婦人に対するマナーだと思いますけどね」

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